中型トラック運転に必要な免許とは?費用や取得条件をわかりやすく解説

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

運送業や配送業で活躍するために欠かせない中型トラックですが、運転には特定の免許が必要です。
「普通免許で運転できる?」「費用はどれくらい?」「取得条件は厳しい?」といった疑問を持つ方は多いかもしれません。
この記事では、中型トラックの基礎知識、必要な免許、取得費用、条件、取得までの流れ、さらには注意点まで詳しく解説します。
これからドライバーを目指す方、転職やキャリアアップを考えている方はぜひ参考にしてください。

中型トラックとは?

中型トラックとは、車両総重量7.5t以上11t未満の貨物自動車を指します。
主に配送センター間の輸送、店舗配送、建築資材運搬などで使われています。

項目内容
車両総重量7.5t以上~11t未満
最大積載量4.5t未満
乗車定員11人未満
主な用途食品配送、宅配便、建築資材輸送、引っ越し業務など

中型トラックは、小回りの利くサイズ感と十分な積載力を兼ね備えているのが特徴です。


中型トラックに必要な免許

中型トラックの運転には「中型自動車免許」が必要です。
ただし、条件次第で普通免許や準中型免許でも運転できるケースがあります。

免許区分運転可能な車両
普通免許車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満の小型トラックまで
準中型免許車両総重量7.5t未満、最大積載量4.5t未満の中型トラックまで(制限付き)
中型免許車両総重量11t未満、最大積載量6.5t未満の中型トラック全般

2007年6月以前の普通免許保有者は「中型8t限定」となり、限定解除すれば中型全般が運転可能です。


中型免許の取得条件

中型免許を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

条件内容
年齢満20歳以上
経験普通免許または大型特殊免許を取得後2年以上の運転経験が必要
視力両眼0.8以上、片眼0.5以上、深視力検査合格
身体条件手足の動作に異常がないこと
資格試験指定教習所修了後の技能試験または運転免許試験場での一発試験に合格すること

普通免許からのステップアップとして取得を目指す人が多いのが特徴です。


中型免許の取得費用

中型免許取得にかかる費用は、取得ルートによって異なります。

ルート費用目安
教習所(普通免許所持)約20万円~30万円
教習所(準中型所持)約15万円~25万円
試験場一発試験約10万円程度(ただし合格難易度が高い)

教習所では技能教習、学科教習、検定が含まれ、分割払いやローン対応もあります。


取得の流れとポイント

中型免許取得の流れは以下の通りです。

  1. 教習所入校または試験場申し込み
  2. 適性検査(視力・深視力・聴力)
  3. 学科・技能教習(教習所の場合)
  4. 卒業検定または試験場での技能試験
  5. 免許センターで交付手続き

教習所を選ぶ場合は「中型免許指定教習所」を選び、実績や合格率を確認するのがおすすめです。


中型トラック運転時の注意点

中型トラックは普通車とは異なる注意点があります。

注意点内容
車幅・車長の違い狭い道や駐車場では内輪差や車体後端の振り出しに注意
制動距離の長さ車両重量が増える分、停止距離が長くなる
高速道路走行風の影響を受けやすく、追い越し時のハンドル操作に注意
荷物の安定確保荷崩れ防止のための積載方法やロープ固定が重要

安全運転と荷主の信頼が、ドライバーとしての評価に直結します。


まとめ

中型トラックの運転には「中型免許」が基本的に必要で、費用は約20万~30万円、年齢や運転経験の条件があります。
この記事を参考に、取得までの流れや注意点を理解し、自分に合ったステップアップをぜひ検討してみてください。

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