普通免許でトラック運転手は可能?仕事の種類も解説

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

「トラック運転手になりたいけど、普通免許しか持っていない」──そんな悩みを持つ方は少なくありません。実は、普通免許でもスタートできるトラックドライバーの仕事は存在します。本記事では、普通免許で可能な仕事の種類や、将来のキャリアアップに向けた免許取得のポイントまで、わかりやすく解説します。未経験からトラック運転手を目指す方にとって、第一歩となる情報をお届けします。

普通免許でトラック運転手は可能なのか?

結論から言えば、「可能」です。ただし、運転できる車両の条件には制限があります。普通免許で運転できるトラックは、最大積載量や車両総重量の条件を満たした「小型貨物車」に限られます。

条件内容
車両総重量3.5トン未満
最大積載量2トン未満(免許取得時期による)
乗車定員10人以下

2007年6月以前に取得した普通免許では「4トントラック」も運転可能な場合がありますが、それ以降に取得した免許では「2トントラック」までが対象です。


普通免許で可能なトラックドライバーの仕事

宅配便・軽貨物配送

内容解説
主な車両軽バン、軽トラックなど
業務内容個人宅や企業への荷物配送、ネット通販の荷物が中心
特徴体力負担が少なく、女性やシニアも多く活躍中

企業向けルート配送

内容解説
主な車両1トン〜2トントラック(AT車含む)
業務内容コンビニ、スーパー、事業所などへの定期配送
特徴決まったルートでの運行、日勤が中心で生活リズムが安定しやすい

食品・弁当配送

内容解説
主な車両小型冷蔵車(普通免許対応)
業務内容飲食店や工場への食材・弁当配送
特徴朝早い時間帯の仕事が多く、午前で業務終了することもあり

普通免許からキャリアアップする方法

将来的により高収入や安定した勤務形態を目指すなら、中型免許や大型免許の取得が有効です。運送業界では「資格取得支援制度」を導入している企業も増えており、費用補助や勤務調整のサポートも受けられます。

ステップ内容
準中型免許最大積載量4.5トンまでの車両に対応、物流センターや中距離配送に有利
中型免許4トン〜11トン未満のトラックに対応、ルート配送から建材輸送まで幅広く活躍可能
大型免許長距離・大型トレーラーなど高単価案件への挑戦が可能

普通免許ドライバーに向いている人の特徴

特徴解説
コツコツと仕事をこなすのが得意ルート配送や定時運行では計画通りに進める力が重要
接客が苦にならない宅配や企業配送では、荷受けの方との対応が発生
体力に自信がある軽貨物でも荷物の積み下ろしが日常的にあるため、体力は重要な要素

普通免許で働く際の注意点

注意点内容
積載量の確認車両の最大積載量を超えないように運行前に確認が必要
法令遵守車両制限に違反すると、道路交通法違反になる可能性がある
事故・違反履歴の影響普通免許でも、採用時には安全運転歴が重視される傾向にある

まとめ

普通免許でもトラックドライバーとして働くことは十分に可能です。特に宅配や軽貨物配送、ルート便といった分野では、未経験者でもチャレンジしやすい環境が整っています。また、現場で経験を積みながら中型・大型免許の取得を目指せば、将来的にはキャリアアップや収入増加も十分に見込めます。第一歩を踏み出すことが、安定した未来につながります。

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