4ナンバーって?メリットとデメリットについても解説

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

商用車や配送車としてよく見かける「4ナンバー車」。見慣れた白地に黒文字のナンバープレートには、実は特有のルールやメリットが存在します。しかし、具体的にどんな条件で登録され、どのような使い方に向いているのかは意外と知られていません。この記事では、4ナンバー車の基本的な定義、メリット・デメリット、用途に応じた選び方について詳しく解説します。

4ナンバーとは?

4ナンバーとは、自動車のナンバープレートに付される分類番号の一つで、「小型貨物自動車」に該当する車両に与えられます。主に商用や業務用として利用され、荷物の運搬を目的とした構造になっています。

分類内容
対象車両小型貨物車(車両総重量5トン未満、最大積載量2トン未満)
ナンバープレート表記白地に黒文字、先頭の数字が「4」
用途配送業務、工事業者、建築関係などの商用利用が中心

4ナンバー車の特徴と条件

4ナンバー車として登録されるためには、以下のような構造的な条件が求められます。

条件内容
積載スペースの確保車両全体の1/2以上が荷室スペースであること
荷室の仕切り荷室と運転席がしっかりと区切られていること
座席数最大2列(5人乗りまで)だが、乗車定員より積載性を優先した設計
窓の構造荷室部分には窓がなくても良い、あるいは開閉できない窓でも可

4ナンバー車のメリット

項目解説
自動車税が安い一般的な普通車よりも税額が抑えられる(軽自動車並の車種もあり)
車検費用が安い新車登録後2年、以降1年ごと。車検項目も比較的少ない
任意保険料が安い傾向対人対物のリスクが限定的なため保険料が下がる場合がある
維持費全体が抑えられる商用設計のため燃費が良く、維持コストが安定する

4ナンバー車のデメリット

項目解説
乗り心地が劣る商用目的のため、内装やシートの快適性が犠牲になっている場合が多い
積載スペースの制限あり小型貨物のため積載量や荷室高さに限界がある
車検が毎年必要貨物車両は1年ごとの車検が義務付けられている(費用は安いが手間が増える)
用途変更が面倒個人用に変更するには構造変更や再登録が必要になることもある

4ナンバーと他のナンバーとの比較

ナンバー種別用途車検頻度自動車税積載性
4ナンバー(小型貨物)商用毎年安い高い
1ナンバー(普通貨物)大型商用毎年高い非常に高い
3ナンバー(普通乗用)一般乗用2年ごと高い低い〜中
5ナンバー(小型乗用)一般乗用2年ごと中程度

4ナンバー車はどんな人に向いている?

向いている人理由
自営業・個人事業主荷物運搬や営業活動に使いやすく、維持費も低い
配送・移動販売業者コンパクトで街中でも使いやすく、荷室が広い
法人利用(工事・メンテナンス業)工具や部材を運ぶのに適しており、コスト管理しやすい
維持費を抑えたい車所有者使用頻度が高い割に経済的に負担が少ない車種を探している人

まとめ

4ナンバー車は、「実用性」「経済性」に優れた車両として、多くの業務・商用ユーザーに支持されています。特に自動車税や保険料が安く、維持費を抑えたい人には非常に魅力的な選択肢となります。ただし、車検頻度や乗り心地などの面で一般乗用車と異なる点もあるため、自分の用途に合った使い方を検討することが重要です。

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