運送業の資格を取得するならどれがいい?業務別におすすめの資格を解説

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

運送業で活躍するためには、ただ運転ができるだけではなく、業務内容に合った「資格取得」が重要になります。取得する資格によって対応できる車両や業務の幅が広がり、就職や転職の際にも有利になります。この記事では、運送業で求められる主な資格と、それぞれの特徴・活かし方について分かりやすく解説します。

運送業で役立つ資格とは?業務ごとに必要となる基本的な免許や講習を確認しよう

運送業には多種多様な業務があり、それぞれに応じて必要とされる資格も異なります。以下は、業務内容ごとに代表的な資格をまとめた一覧です。

業務内容必要・推奨される資格解説
一般貨物輸送(大型トラック)大型自動車免許最大積載量6.5t以上のトラックを運転するために必要
中型トラック輸送中型自動車免許最大積載量2~6.5tの車両を運転可能
小型配送(宅配など)普通自動車免許(AT限定可)軽貨物や2tトラックの運転に対応。初心者向け
危険物の輸送危険物取扱者(乙種第4類)ガソリンや灯油などを運ぶ場合に必要
引越し・配送業務フォークリフト運転技能講習修了荷物の積み下ろし作業で重宝される
特定業務(バス・送迎など)大型二種免許乗客を乗せる業務に必要。旅客運送も含む

運送業に必要な資格は「免許」と「技能講習」の両方に分かれており、目的によって組み合わせることが重要です。


資格取得のメリットとは?収入アップやキャリアの幅が広がる可能性も

資格を取得することで、単に車両を運転できるようになるだけでなく、さまざまなメリットがあります。

メリット解説
就職・転職に有利特定免許が必須の職種に応募できるようになる
収入アップが期待できる資格手当や特殊業務の高単価案件に対応できる
キャリアの選択肢が広がる長距離・近距離、積載物の種類など仕事の幅が増える
安定的な雇用が見込める資格保持者の需要は高く、長く働ける傾向がある
独立開業にも役立つ軽貨物配送や委託ドライバーとしての活動にもつながる

とくに「大型免許」や「危険物取扱者」は、即戦力として評価されやすく、採用時の条件が大きく有利になります。


資格取得の流れとは?受験条件と費用、期間を確認しておこう

資格取得にはそれぞれ条件や手続きがあり、計画的に進める必要があります。以下は代表的な資格の取得概要です。

資格主な受験条件費用目安取得までの期間
大型自動車免許普通免許保有3年以上約25万~35万円合宿で約2週間程度
中型自動車免許普通免許保有2年以上約20万円前後通学・合宿ともに1~2週間
フォークリフト18歳以上約2万~5万円4~5日程度で取得可能
危険物取扱者乙4年齢制限なし約5,000円(受験料)+講習費用独学可。講習受講で1日取得も可能

資格取得には費用もかかるため、将来的なキャリアと照らし合わせて優先順位を考えることが重要です。


まとめ

運送業界で活躍するためには、仕事内容に合った資格を選び、計画的に取得していくことが重要です。大型免許や危険物取扱者のように高収入が期待できる資格もあれば、フォークリフトのように作業の幅を広げる資格もあります。自分のキャリアの方向性を明確にし、必要なスキルを身につけて、より安定した働き方や収入アップを目指していきましょう。

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