トラックの投下装置や方向指示器の点検方法って?

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

トラックの安全運行には、荷物の積み下ろしに使う投下装置や、進行方向を知らせる方向指示器の正常な作動が欠かせません。これらが故障すると、荷崩れや事故につながる危険性が高まります。特に運送業務では日常的な点検が義務づけられており、運転前に異常を発見しておくことが重要です。この記事では、投下装置と方向指示器の正しい点検方法や異常のサイン、故障時の対応について解説します。

投下装置の役割と点検方法

投下装置は、荷台の積荷を安全かつ効率的に降ろすための装置です。正常に作動しないと荷崩れや作業中の事故につながります。

チェック項目点検方法異常のサイン
作動確認空荷で装置を稼働させ動きの滑らかさを確認動きが遅い、途中で止まる
油圧・空圧圧力計の確認や作動音をチェック圧力不足、異音
ワイヤーやチェーンほつれ、サビ、切れ目がないか確認摩耗、変形
安全装置ロック機構や非常停止装置の作動確認ロックがかからない、作動しない

異常があれば直ちに整備し、現場作業を中止する必要があります。


方向指示器の役割と点検方法

方向指示器(ウインカー)は、自車の進路変更や右左折を他車や歩行者に知らせる重要な装置です。

チェック項目点検方法異常のサイン
点灯確認左右ウインカー、ハザードランプを作動点灯しない、点滅速度異常
レンズの状態破損や曇り、汚れを目視確認ひび割れ、くすみ
配線緩みや断線がないか確認配線の切れ、接触不良
操作レバー操作時の感触や戻り具合を確認戻らない、固い

方向指示器が正常でないと、交通トラブルや事故の原因となります。


故障時の対応

装置応急対応本格修理
投下装置荷下ろし作業を中止し、整備士へ連絡部品交換や油圧系統修理
方向指示器ハンドサインで意思表示バルブ・リレー交換や配線修理

応急対応はあくまで一時的措置であり、早急な修理が必要です。


日常点検のポイント

項目実施タイミングポイント
投下装置出発前・帰庫後油圧やワイヤーの摩耗を重点確認
方向指示器出発前全方向の点灯確認を必ず実施
点検記録毎日異常がなくても記録を残す

日常的な点検を習慣化することで、トラブルを未然に防げます。


まとめ

投下装置と方向指示器は、トラックの安全運行に直結する重要な装置です。日常点検で異常を早期発見し、故障時は応急処置と速やかな修理を行うことで、安全性と業務効率を確保できます。

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