トラックの原動機の点検方法とは?

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

トラックの安全運行には、エンジンをはじめとする原動機の点検が欠かせません。日常点検を怠ると、走行中の故障や燃費悪化、最悪の場合は重大事故につながる可能性もあります。この記事では、トラックの原動機を安全かつ効率的に点検する方法や、チェックすべきポイントをわかりやすく解説します。

原動機点検の目的

目的解説
安全運行の確保走行中の故障や事故を防ぐ
燃費の維持不具合を早期発見し燃費悪化を防ぐ
車両寿命の延長適切なメンテナンスで長く使える
法令遵守道路運送車両法に基づく義務
修理費削減重大故障を未然に防ぎコスト削減

定期的な点検は、運送業務の安定にも直結します。


原動機の主な点検項目

点検項目内容チェック方法
エンジンオイル潤滑・冷却・清浄機能を維持レベルゲージで油量確認、汚れや色も確認
冷却水エンジン過熱防止リザーブタンクの水位と液色確認
バッテリー始動や電装系の安定稼働液量・端子の腐食・電圧測定
ベルト類発電機やポンプ駆動張り具合・ひび割れ・摩耗確認
燃料漏れ安全確保と燃費維持エンジン周辺や配管部の漏れを目視点検

点検手順の基本

手順内容
1. エンジン停止・安全確保サイドブレーキをかけ、キーを抜く
2. ボンネット開放点検しやすい位置まで開ける
3. 各項目を順番に確認オイル、冷却水、ベルトなどをチェック
4. 異常発見時の対応補充、交換、整備工場への連絡
5. 点検記録の記入不具合の履歴管理と改善に活用

点検は必ずエンジンが冷えてから行い、安全面に配慮します。


点検時の注意点

注意点解説
高温部に触れない火傷防止のため冷却後に点検
規定値の遵守オイルや冷却水はメーカー指定量を守る
工具の使用方法適切な工具で破損やケガを防止
定期交換部品の管理ベルトやバッテリーは寿命を把握
異音や振動の記録小さな変化でも放置せず対応

日常点検で見逃しやすい小さな異常も、早期に発見することが大切です。


まとめ

トラックの原動機点検は、安全運行と経済性を守るための必須作業です。エンジンオイルや冷却水、バッテリーなど基本項目をしっかり確認し、異常があればすぐに整備を行うことが重要です。日常的な点検を習慣化すれば、トラックの性能を長く維持し、業務の信頼性向上にもつながります。

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