サラリーマンより稼げる? トラックドライバーの給与とは

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

「トラックドライバーって、サラリーマンより稼げるの?」――こうした疑問を抱く人は少なくありません。実際、業態や働き方・手当の内容によっては、十分に高収入を目指せる可能性があります。本記事では、トラックドライバーの給与構造、手当の考え方、稼げるドライバーになるためのポイントを詳しく解説します。

トラックドライバーの給与構造

固定給+歩合給が主流

多くのトラックドライバーは、月額の固定給(ベース給与)に加えて走行距離や売上に応じた歩合給を上乗せする形式を採用しています。
歩合給の割合は会社や業務内容によって異なります。一般的には、固定給に対して3〜4割程度が歩合給として上乗せされるケースが多いと言われています。

みなし残業・残業手当

契約上、一定時間の残業をあらかじめ「みなし残業代」として含んでいる会社もあります。ただし、実際の残業時間がその見込みを超えた場合は追加で残業代を請求できる仕組みです。

また、トラックドライバーは夜間勤務や早朝勤務、休日出勤などが発生しやすいため、そうした時間にかかる「深夜手当」や「休出手当」「早出手当」などが給与にプラスされることが一般的です。


手当・特典で収入が変わる

手当・特典類が給与に大きな影響を与える場合があります。

  • 無事故手当/安全運転手当:事故なしを条件に数千~数万円程度が支給されるケースがある
  • 皆勤手当:出勤日数・無遅刻無欠勤を条件に支給されるケース
  • 早出・休出手当:通常賃金の25%増・35%増などの割増率が適用されることが多い
  • 愛車手当・宿泊手当・低燃費手当など、会社独自の手当が存在する場合も

これらを合わせると、基本給や歩合給だけでは見えない収入差が生まれやすくなります。


年収・月収の目安と比較

以下は、規模や車種、走行距離などの要因を踏まえた概算の給与レンジ例です(あくまで目安です)。

車種・業務形態月収目安年収目安
大型・長距離ドライバー約 35〜40万円以上約 420〜500万円以上
中型・近距離/地場配送約 25〜35万円約 300〜420万円
小型・ルート配送約 20〜30万円約 240〜360万円

このように、車両のクラスが大きくなるほど、また長距離輸送や特殊運送を担うほど給与レンジは上がる傾向があります。

サラリーマンの平均給与と比べても、上手く手当・歩合を組み合わせれば上回るケースは十分にあります。


高収入ドライバーになるためのポイント

以下の点を意識することで、トラックドライバーとしての収入をより高められる可能性があります。

  • 多くの車種に対応できる免許を取得して仕事の幅を広げる
  • 長距離輸送や特殊貨物輸送(冷凍、危険物など)を担当する
  • 無事故記録を維持し、安全運転による手当を確保する
  • 走行効率・燃費を意識してコストを抑える
  • 所属会社の手当制度を熟知し、有利な契約形態を選ぶ

まとめ

トラックドライバーの給与は、固定給・歩合給・各種手当の組み合わせで構成され、業務内容や車種、契約体系次第で大きく変動します。サラリーマンよりも稼げるかどうかは、「選ぶルート」「手当制度」「免許・技術の幅」によって決まる部分が大きいと言えるでしょう。興味があれば、「都道府県別平均給与」「手当事例」「年齢別推移」などを含めた拡張版もお作りできますが、ご希望されますか?

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