物流業界や建設業で活躍する「8トントラック」。この車両を運転するためには、どのような免許が必要なのでしょうか?免許制度は改正により年々変化しており、正しい知識を持つことが重要です。本記事では、8トントラックの定義や必要な運転免許、取得方法についてわかりやすく解説します。
8トントラックとはどんな車?
8トントラックとは、「最大積載量」や「車両総重量」がそれぞれ8トン前後の中型トラックのことを指します。宅配や建材の運搬、引越し業務など多岐にわたって活躍しており、運送業界では非常に重要な車両です。
車両区分 | 一般的な目安 |
---|---|
最大積載量 | 約5〜8トン |
車両総重量 | 約11〜14トン |
乗車定員 | 2〜3名(運転手含む) |
このクラスのトラックは、「中型トラック」に該当し、普通免許では運転できません。
8トントラックを運転するために必要な免許
現在の道路交通法において、8トントラックを運転するには「中型免許」または「8トン限定中型免許」が必要です。ただし、取得時期によって所持している免許の内容が異なります。
免許の種類 | 運転可能な車両 |
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中型免許 | 車両総重量11トン以上〜14トン未満など |
8トン限定中型免許 | 総重量8トンまで・積載5トンまで |
大型免許 | すべての大型車両を運転可能 |
取得時期による違い
・2007年6月1日以前に普通免許を取得した人は、自動的に「8トン限定中型免許」扱いとなります
・それ以降の取得者は、中型免許を別途取得しないと8トントラックは運転できません
中型免許の取得条件と流れ
中型免許を新たに取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。
・満20歳以上
・普通免許取得後2年以上の運転歴がある
また、教習所での所定の講習と試験を経て、中型免許が取得できます。
取得ルート | 条件 |
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教習所から取得 | 普通免許取得後2年以上、年齢20歳以上 |
準中型→中型へのステップアップ | 年齢制限をクリアすれば短縮コースも可能 |
教習費用は30万円前後が相場で、教習日数は10日〜2週間程度となることが多いです。
8トントラックを運転する際の注意点
8トントラックは普通車とは異なる点が多く、運転時の注意が必要です。
・車体が大きいため、内輪差や死角に気を配る必要がある
・積載物の重さにより制動距離が延びる
・狭い道路や市街地では特に慎重な操作が求められる
また、業務によっては荷役作業(フォークリフト操作や荷物の手積み)も求められるため、体力も必要です。
まとめ
8トントラックを運転するには「中型免許」が基本条件となります。ただし、取得時期によっては「8トン限定中型免許」で運転可能な場合もあるため、自分の免許証の条件を必ず確認しましょう。免許制度や運転資格の正しい理解は、プロドライバーとして活躍するための第一歩です。安全運転と適切な準備で、スムーズなキャリアをスタートさせましょう。
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