重機回送の仕事はきつい?仕事内容やメリットについて解説

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

建設現場や工事現場で活躍するショベルカーやブルドーザーといった重機は、自走して移動することが難しいため、専門のトラックで「回送」されます。その役割を担うのが「重機回送ドライバー」です。「力仕事が多くてきつそう」「特殊な資格が必要なのでは?」といったイメージを持たれがちなこの仕事ですが、実際にはやりがいと専門性を備えた職種です。今回は、重機回送の仕事内容やメリット、実際の働き方について詳しく解説します。

重機回送の仕事内容とは?

重機回送とは、ショベルカー、クレーン、フォークリフトなどの大型建設機械を、指定の現場へと運搬・設置する仕事です。専用の回送車(トレーラーやセルフローダー)を運転し、安全かつ確実に重機を目的地まで届けることが求められます。

主な業務内容解説
回送前の準備積載する重機の確認、積載位置の調整、車両点検などを行う
重機の積み下ろしスロープやウインチを使って、重機を安全にトラックへ積み込み・下ろす作業
輸送業務法定速度・積載制限を守りながら目的地まで回送を行う
回送後の報告業務配送完了報告や車両の状態確認、次回の回送に向けた準備

回送先は建設現場が多く、早朝や深夜に動くこともあるため、スケジュールに柔軟性が求められます。


重機回送の仕事が「きつい」と言われる理由

理由内容
車両サイズが大きく運転に神経を使うトレーラーや大型車両での運転は、狭い道や交通量の多い場所で注意が必要
体力仕事も含まれる重機の積み下ろしには体を使う作業もあり、真夏や雨天時の作業は負担が大きくなることがある
時間が不規則になりやすい現場のスケジュールに合わせて早朝・深夜の運行が発生する場合がある
資格・スキルが必要大型免許やけん引免許、重機操作に関する知識など専門的なスキルが求められる

ただし、慣れてしまえば効率的に仕事を進められるようになり、「きつさ」よりも「やりがい」を感じる人も多くいます。


重機回送の仕事のメリット

メリット内容
高収入を目指せる専門的な資格が必要なため、一般的な配送業務よりも高い報酬が期待できる
専門性が身につく建設業界や機械輸送に関する知識・経験が積み重なり、キャリアアップにつながる
達成感がある巨大な重機を安全に届ける仕事にはプレッシャーもあるが、その分仕事を終えたときの達成感は大きい
社会インフラを支える実感建設現場のスケジュールを支える重要なポジションであり、責任感とやりがいを持てる

自分の運んだ重機が建物や道路の建設に使われることを実感できるため、誇りを持って働ける職業でもあります。


向いている人の特徴

以下のような人は、重機回送の仕事に向いている傾向があります。

  • 運転が好きで集中力がある人
     大型車両の運転には緊張感が伴うため、慎重に行動できる人が適しています。
  • 体を動かすのが好きな人
     積み下ろしや現場での作業があるため、デスクワークよりアクティブな仕事が好きな人におすすめです。
  • スケジュール管理ができる人
     現場ごとの納品時間を守る必要があるため、時間に正確な人が信頼されやすいです。
  • 責任感がある人
     数千万円単位の重機を運ぶ仕事なので、ミスが許されない場面もあります。

必要な資格と準備

重機回送に従事するには、以下のような資格や準備が必要です。

資格・準備項目内容
大型自動車免許重機を載せた大型トラックを運転するために必須
けん引免許トレーラーで重機を運ぶ場合は必要
玉掛け技能講習修了証クレーン等での積載作業を行う場合に必要なケースあり
フォークリフト運転技能講習現場によってはフォークリフトでの荷下ろし作業も発生することがある

就職先によっては、資格取得支援制度を用意している会社もあるため、未経験者でもチャレンジしやすい環境が整っています。


まとめ

重機回送の仕事は確かに「きつい」と言われる要素もありますが、それ以上に専門性とやりがい、そして高収入が期待できる魅力的な職種です。建設現場を陰で支える縁の下の力持ちとして、自分のスキルを活かしながら社会貢献できる点は大きな強みです。体力や責任感に自信があり、運転が好きな方には、重機回送の仕事は非常にやりがいのあるキャリアの選択肢となるでしょう。

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