3tトラックを運転するには「準中型免許」が必要?難易度も解説

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

配送業や建設業などで活躍する「3tトラック」。日常的な物流を支えるこの車両を運転するには、どの免許が必要なのでしょうか?本記事では、3tトラックの運転に必要な「準中型免許」の概要や取得条件、試験の難易度についてわかりやすく解説します。これから運送業界を目指す方にとって役立つ情報を網羅しています。

3tトラックとは?

中型トラックの中でも運転しやすいサイズ

3tトラックとは、最大積載量が3トン前後のトラックの総称で、一般的に荷台が大きく、建築資材や家具、引っ越し荷物の運搬に活用されています。中型トラックとされますが、サイズ的には普通自動車より一回り大きい程度であり、比較的扱いやすいとされています。

項目内容
最大積載量約3トン
車両総重量約5〜7.5トン(車種により異なる)
用途引っ越し、建材輸送、商業配送など多岐にわたる
車体サイズ全長約5〜6メートル/全幅約2メートル前後
駆動方式主にFR(後輪駆動)または4WD

準中型免許とは?

18歳から取得可能な新しい免許区分

準中型免許は、2017年の道路交通法改正により新設された免許区分で、車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満の車両を運転できます。普通免許では運転できない中型トラックも、この免許なら運転可能です。

区分内容
取得可能年齢18歳以上
対象車両総重量7.5トン未満
最大積載量4.5トン未満
乗車定員10人以下
運転可能な車両2t~3tクラスのトラック、軽貨物、普通車など

3tトラックに準中型免許が必要な理由

普通免許では対応できない重量

現在の普通免許(取得日が2017年3月12日以降)では、車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満の車両までしか運転できません。そのため、3tトラックは準中型免許以上でなければ運転できないケースが大半です。

免許種別運転可能な車両範囲
普通免許車両総重量3.5トン未満/最大積載量2トン未満
準中型免許車両総重量7.5トン未満/最大積載量4.5トン未満
中型免許車両総重量11トン未満/最大積載量6.5トン未満

準中型免許の取得方法と難易度

教習所と試験内容を把握しよう

準中型免許は、普通免許のように教習所に通って取得する方法が一般的です。取得には学科試験・技能教習・検定をクリアする必要があります。学科は普通免許と共通する部分が多く、運転経験がない人でも学習しやすい内容になっています。

項目内容
教習期間約1〜1.5か月(通学の場合)
必要教習時限数学科27時限・技能41時限(初めての免許取得者の場合)
費用の目安約30万〜40万円
難易度普通免許よりやや高めだが、しっかり学べば合格可能

取得後の活用シーン

運送業・建設業での即戦力に

準中型免許を取得することで、3tトラックだけでなく2t車やミドルサイズの商用車も運転できるようになります。就職や転職の幅も広がり、ドライバー人材として即戦力として活躍することが可能です。

活用先解説
運送会社食品・日用品のルート配送、個人宅配などの業務に従事可能
建設現場資材運搬車として、現場間での移動が多い作業に活用される
引っ越し業者家具や家電の搬送に適しており、体力と運転技術が求められる
企業内物流自社商品や資材の配達など、社内配送を担うポジションにも対応可能

まとめ

3tトラックの運転には、基本的に「準中型免許」が必要となります。普通免許では対応できない重量区分に該当するため、業務で運転を希望する方は準中型免許の取得を検討することが不可欠です。免許の取得は費用と時間を要しますが、それに見合う職業選択の幅や安定した働き口が広がります。自分のキャリア設計に合わせて、着実にステップアップしていきましょう。

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