ユニック車は、建築現場や物流業務などで活躍する小型クレーン付きトラックです。その操作には一定の資格が必要となり、正しい知識と技術を身につけることで安全な作業が可能となります。本記事では、ユニック車を運転・操作するために必要な免許や資格、取得までの流れについて詳しく解説します。
ユニック車とは?
ユニック車は、トラックに小型クレーンが搭載された車両のことです。正式名称は「トラック搭載型移動式クレーン」で、重い荷物の積み降ろしや移動を効率的に行うことができます。建設業や運送業を中心に幅広い現場で使用されています。
ユニック車に必要な免許と資格
ユニック車を運転・操作するには、運転免許とクレーン操作に関する資格の両方が必要です。求められる免許・資格は車両の大きさやクレーンの能力によって異なります。
必要な運転免許
ユニック車の運転には、車両の総重量に応じた運転免許が必要です。
車両総重量の目安 | 必要な免許 |
---|---|
3.5トン未満 | 準中型免許または普通免許 |
3.5トン以上7.5トン未満 | 準中型免許 |
7.5トン以上11トン未満 | 中型免許 |
11トン以上 | 大型免許 |
必要な操作資格
ユニック車のクレーン部分を操作するためには、吊り上げ荷重に応じた資格が必要です。
吊り上げ荷重 | 必要な資格 |
---|---|
1トン以上5トン未満 | 小型移動式クレーン運転技能講習修了証 |
5トン以上 | 移動式クレーン運転士免許 |
1トン以上(玉掛け作業) | 玉掛け技能講習修了証 |
荷物のフック掛けなどを行う玉掛け作業も、玉掛け技能講習の修了が必須です。
ユニック車の資格取得までの流れ
1. 必要な運転免許の取得
まずは、予定するユニック車の車両総重量に応じた運転免許を取得します。普通免許では対応できないケースも多いため、準中型以上の免許取得を検討する必要があります。
2. クレーン操作資格の取得
吊り上げ荷重に応じて、小型移動式クレーン運転技能講習または移動式クレーン運転士免許を取得します。講習は学科と実技に分かれ、数日間の日程で修了します。
3. 玉掛け技能講習の受講
玉掛け作業を行う場合は、別途玉掛け技能講習を受講する必要があります。こちらも学科・実技で構成され、数日間の受講が必要です。
ユニック車資格取得のポイント
ユニック車の資格取得をスムーズに進めるためのポイントは次の通りです。
- 運転免許と操作資格の組み合わせを確認する
車両の仕様に応じて必要な免許・資格を正確に把握しましょう。 - 早めに講習予約をする
技能講習は定員が限られるため、計画的に予約を進めることが大切です。 - 実技試験に備えた練習を行う
操作にはコツがあり、実技試験では安全確認や丁寧な操作が重視されます。
まとめ
ユニック車を安全に運転・操作するためには、運転免許だけでなく、小型移動式クレーンや移動式クレーンの資格、玉掛け技能講習の修了が求められます。自分が扱う車両の仕様や業務内容に応じて必要な資格を確認し、計画的に取得を進めることが大切です。安全第一で、現場で信頼されるドライバー・オペレーターを目指しましょう。
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