トラック運転手のバッテリー点検の重要性って?方法についても解説

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

トラック運転手にとって、バッテリーは車両の安定稼働を支える重要な部品です。もしバッテリーが突然上がってしまえば、業務の遅延や取引先への迷惑だけでなく、修理費用や信頼低下にもつながります。日常的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、トラブルを未然に防ぎ、安全かつ効率的な運行が可能になります。本記事では、バッテリー点検の重要性と具体的な方法について詳しく解説します。

バッテリー点検が重要な理由

バッテリーはエンジン始動だけでなく、ライトやエアコン、計器類などの電装品にも電力を供給しています。劣化や不具合が起きると、車両の運行に直接支障をきたします。

主な重要性

  • エンジン始動の安定
    バッテリーの電力不足は始動トラブルの原因になります。
  • 安全確保
    灯火類やブレーキランプの不具合は事故リスクを高めます。
  • 業務効率の維持
    予期せぬ停止を防ぎ、配送スケジュールを守ります。

バッテリー劣化のサイン

以下のような兆候が見られたら、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。

症状考えられる原因対処法
エンジンの始動が遅い電圧低下や充電不足バッテリー充電または交換
ライトが暗くなる電力供給不足バッテリー容量チェック
電装品の動作不良端子の腐食や接触不良端子清掃や修理
バッテリー液量低下蒸発や漏れ液量補充・点検

バッテリー点検の方法

日常点検は難しい作業ではなく、運転手自身でも行えます。

1. 外観確認

  • バッテリー本体にひびや膨らみがないか確認
  • 端子部の腐食や緩みをチェック

2. 電圧測定

  • 専用テスターを使い、12V車なら12.5V前後を目安に測定
  • 電圧が大きく低下している場合は充電や交換を検討

3. 液量点検(補水可能タイプの場合)

  • 液面が規定線の間にあるか確認
  • 不足していれば精製水を補充

バッテリー寿命を延ばすポイント

  • 長時間のアイドリングやライトのつけっぱなしを避ける
  • 定期的な走行で充電状態を保つ
  • バッテリー端子を清潔に保つ
  • 点検と交換の目安を記録しておく

点検・交換の目安

使用状況交換目安
一般的な使用2〜3年
短距離走行や電装品多用1.5〜2年
長距離輸送主体3年以上(状態により判断)

まとめ

バッテリーはトラックの運行に欠かせない心臓部ともいえる存在です。日常的なチェックと早めの対応を心がけることで、思わぬトラブルを回避し、安全で効率的な輸送を実現できます。運転手自身が点検の重要性を理解し、定期的にメンテナンスを行うことが、長く安定した業務につながります。

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