トラックの維持費はどれくらい?税金の種類は?

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

物流や運送業で欠かせないトラックですが、購入後には維持費がかかります。燃料代や保険料に加えて、各種税金の負担も少なくありません。特に事業用で複数台を所有する場合、維持費を正確に把握することが経営の安定につながります。本記事では、トラックにかかる維持費の内訳と代表的な税金の種類を解説します。

トラックにかかる主な維持費

トラックを所有すると、購入代金以外に以下のような維持費が発生します。

項目内容
燃料費走行距離が長いため、維持費の中で最も大きな割合を占める
自動車保険料自賠責保険と任意保険。業務用は保険料が高めに設定されている
税金自動車税、重量税、消費税など複数種類の税金が発生する
車検・整備費定期的な法定点検や車検費用、タイヤ交換や部品交換費用
駐車場代保管場所を確保するための費用

トラックは走行距離が多いため、消耗品の交換頻度が高く、乗用車に比べて整備費用がかかりやすい点も特徴です。


トラックにかかる税金の種類

トラックの維持費で大きな割合を占めるのが税金です。トラックの場合、車両の種類や重量によって負担額が異なります。

税金の種類内容
自動車税車両の排気量や用途によって課税される。事業用トラックは自家用より低い水準
自動車重量税車両重量に応じて課税。車検時にまとめて納付する
消費税トラック購入時や整備・修理にかかる費用に課税される
環境性能割新車購入時に燃費性能などに応じて課税される

特に自動車重量税は事業用トラックであっても重量があるため負担額が大きくなります。


維持費を抑えるためのポイント

トラックの維持費は高額になりやすいですが、工夫によって軽減することが可能です。

  • 燃費性能の高いトラックを導入する
    長距離運行が多いため、燃費の差がそのままコスト削減につながる。
  • 定期的なメンテナンスを徹底する
    故障を未然に防ぐことで大規模な修理費用を抑えられる。
  • 複数台をまとめて保険契約する
    フリート契約により保険料を抑えられるケースがある。
  • 税制優遇を活用する
    エコカー減税やグリーン化特例など、条件を満たせば税負担を軽減できる。

まとめ

トラックの維持費は、燃料費や保険料に加え、自動車税や重量税といった税金が大きな割合を占めます。運送業では複数台を管理することが多いため、維持費を正確に把握し、節税対策や燃費改善を意識することが経営に直結します。定期的なメンテナンスや税制優遇の活用を取り入れ、コストを抑えつつ効率的な運用を目指しましょう。

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