トラック運転手のメインの仕事の地場配送って?

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

トラック運転手の仕事には長距離輸送だけでなく、地場配送と呼ばれる地域密着型の運送もあります。とくに働きやすさや家庭との両立を重視するドライバーの間で、地場配送の人気は高まっています。この記事では、地場配送の特徴や仕事内容、向いている人のタイプ、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。

地場配送とは?基本的な仕事内容を解説

限られたエリア内での配送業務

地場配送とは、営業所や物流拠点から半日〜日帰りで往復可能なエリア内で荷物を運ぶ業務を指します。関東なら都内および近郊、関西なら大阪・京都・兵庫などが配送範囲となることが多く、長距離輸送とは異なり、同じ地域を毎日走るのが特徴です。

地場配送の具体的な仕事には、以下のようなものがあります。

  • 企業間の部品や製品の定期配送
  • コンビニやスーパーへのルート配送
  • 倉庫から店舗への商品補充
  • ネット通販の宅配便の配送

このように地場配送は、地域社会や日常生活を支える重要なインフラの一部です。


地場配送の種類と運ぶ荷物の特徴

業界ごとに異なる配送内容を知ることが重要

地場配送にはさまざまな種類があり、業界によって運ぶ荷物や業務内容が異なります。以下の表に代表的な地場配送の種類をまとめました。

配送タイプ運ぶもの配送先の例
ルート配送食品・日用品コンビニ・スーパーなど
宅配便配送ネット通販商品一般家庭や事業所
工場間の定期輸送自動車部品・精密機械など製造工場・組立工場
医療・薬品配送医薬品・医療機器病院・クリニック・薬局

配送の頻度や荷物の量は業種により大きく異なりますが、決まったルートや時間帯に運ぶケースが多く、安定した働き方ができる点が共通しています。


地場配送ドライバーの1日の流れとは?

ルーティンが決まっており生活リズムが整いやすい

地場配送は、毎日ほぼ同じスケジュールで働けるのが大きな特徴です。以下は一般的な中型トラックドライバーの1日の流れです。

  • 5:00 出勤・点呼・アルコールチェック
  • 6:00 積み込み作業(自社倉庫または仕入れ先)
  • 7:00 出発・1件目配送
  • 10:00〜12:00 2〜3件目配送
  • 13:00 昼食・休憩
  • 14:00〜16:00 午後の配送(追加案件)
  • 17:00 帰社・日報記入・点呼
  • 18:00 退勤

朝は早いですが、夕方には帰宅できることが多く、プライベートとの両立がしやすい働き方です。


地場配送のメリットとデメリット

働きやすさと体力面のバランスがポイント

地場配送には多くのメリットがありますが、一方で気をつけるべき点も存在します。

以下に、代表的なメリットとデメリットを整理しました。

項目内容
メリット日帰りで働ける/生活リズムが安定する/未経験でも始めやすい
デメリット朝が早い/荷物の積み下ろしが体力的にきつい場合がある

また、以下のような点も参考になります。

  • 安定したルートのため道に迷いにくい
  • 土日祝休みの求人も増えている
  • 固定のお客様と信頼関係を築ける

ただし、荷主や商品によっては積み下ろしに時間がかかることもあるため、仕事内容は面接時にしっかり確認することが大切です。


地場配送に向いている人の特徴とは?

コツコツ型・地元密着型の人に最適な仕事

地場配送に向いている人には、以下のような特徴があります。

  • 長距離運転よりも短距離の反復運転が得意
  • 地域密着で働きたい
  • ルーティンワークをこなすのが好き
  • 毎日家に帰れる仕事を希望している
  • 運転だけでなく、人とのやり取りにも抵抗がない

とくに未経験からトラック運転手を目指す場合、地場配送はスタート地点として最適な職種です。必要な免許や資格についても、中型免許以上で応募できる求人が多くあります。


まとめ

地場配送は、地域密着型で安定した働き方ができるトラック運転手の仕事の一つです。長距離のような不規則なスケジュールではなく、決まったルートや配送先での仕事となるため、家庭やプライベートと両立しやすい点が大きな魅力です。

これからドライバー職に就きたい人、長距離配送から地場に転職を考えている人にとって、地場配送は非常に有力な選択肢となるでしょう。

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