セールスドライバーの給料は?仕事内容も含めて徹底解説

ニュース

監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

セールスドライバー(営業ドライバー)は、単に荷物を運ぶだけでなく、顧客との交渉や商品提案、決済業務なども担う複合的な仕事です。運転技術・営業力・対応力を兼ね備えた職種として注目されますが、給料水準はどうなのか、具体的な仕事内容はどこまで含まれるのかを押さえておくことが大切です。本稿では、セールスドライバーの主な業務内容、給料の構成と相場、そして稼ぐコツや働く上での注意点もご紹介します。

セールスドライバーの主な仕事内容とは?運転+営業を兼ねた役割

セールスドライバーの仕事範囲は多岐にわたり、以下のような業務を日常的にこなします。

  • 配送・集荷業務
     担当地域への荷物配達、あるいは顧客からの荷物を集荷する。効率的なルート設計や時間管理が求められます。
  • 営業・販売促進・提案活動
     配送先や既存顧客に対して梱包資材や配送サービスの提案を行うこともあります。新規顧客開拓が含まれる場合も多いです。
  • 代金回収・決済対応
     代金引換や着払い、請求管理など、支払いや決済業務も担当するケースがあります。
  • 車両点検・報告書作成・事務処理
     運転前点検、車両整備連絡、日報作成、売上報告、クレーム対応などの事務タスクも含まれることが一般的です。

このように、単なる運転業務以上に対人・営業・事務も含むマルチタスク性がセールスドライバーの特徴です。


給料の構成・相場の目安

給料体系には「固定給」「歩合給(インセンティブ)」「混合型(固定+歩合)」などがあり、企業・地域・経験・業績などによって大きく異なります。

多くのケースを整理すると以下のような目安があります:

収入形態概算金額目安
月収約 20万〜25万円程度
年収約 300万〜400万円程度

大手企業や都市部の求人では 年収500万円近く 稼げる例もあり、歩合制が強い会社ほど差が出やすい傾向です。


収入を伸ばすためのコツ・ポイント

  • 配送効率の向上
     ルート設計を工夫して走行距離を減らし、件数を増やすことで歩合給アップにつながります。
  • 顧客対応力の強化
     丁寧な接客や提案力を磨けば顧客との信頼関係が深まり、追加依頼や取引拡大に直結します。
  • 資格取得・対応範囲の拡大
     中型・大型免許やフォークリフト免許などを取得すれば業務幅が広がり、高収入案件を担当しやすくなります。

働く上での注意点と向いている人材傾向

セールスドライバーは稼ぎやすい反面、体力的にも精神的にもハードな仕事です。以下の点に注意が必要です。

  • 体力面の負担
     荷物の積み下ろしや長時間運転が日常化し、体への負荷は大きめです。
  • 勤務時間の不規則さ
     交通状況や配送量によっては残業・休日出勤が発生することもあります。
  • 報酬変動のリスク
     歩合制を導入している会社では、成果次第で収入に大きな差が出るため安定性に欠ける場合もあります。

向いているのは「体力に自信があり、運転好き」「人と接するのが苦にならない」「効率よく動ける」というタイプの人材です。


まとめ

セールスドライバーは、運転だけでなく 集荷・配達・営業・代金回収・事務処理 まで幅広く担当する責任ある仕事です。給料は月収20万〜25万円、年収300万〜400万円程度が相場ですが、大手企業や成果を出せる環境では500万円近い収入も可能です。

収入を伸ばすには「効率的な配送」「顧客対応力の強化」「資格取得」が重要であり、逆に体力・勤務時間の負担、収入の変動リスクなどに注意が必要です。

安定した固定給を望む人よりも、 「体力と努力で成果を出し、収入を伸ばしたい人」 に向いている職業と言えるでしょう。

コメント