バンボディ車って?トラックの種類?

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

物流業界でよく耳にする「バンボディ車」。箱型の荷台が特徴的なこのトラックは、私たちの生活に欠かせない存在となっています。しかし、具体的にどのような種類があり、どのような用途に使われているのかを詳しく知る機会は少ないかもしれません。この記事では、バンボディ車の基本的な構造や種類、それぞれの特徴についてわかりやすく解説します。

バンボディ車とは?

バンボディ車とは、荷台が完全に箱型で囲われた構造をもつトラックのことを指します。英語で「Van Body」と表記され、密閉性が高く、外部からの影響を受けにくいのが特徴です。

この構造により、荷物を雨風や盗難から保護するのに適しており、家電、食品、精密機器などの配送に多く使用されています。


バンボディ車の特徴とメリット

バンボディ車には、他のトラックにはない特有のメリットがあります。

荷物の安全性が高い

荷台が密閉されているため、雨風にさらされることなく、外部からの衝撃にも強く、デリケートな商品にも対応可能です。

法人配送にも適している

清潔感があり、企業間取引での配送車両としての信頼性も高いため、BtoB配送にも多く採用されています。


バンボディ車の代表的な種類

バンボディ車には、用途に応じて複数の種類があります。以下に主なタイプを紹介します。

主なバンボディ車の種類と特徴

種類特徴と用途
アルミバン軽量かつ耐久性が高く、汎用性の高いトラック
冷蔵・冷凍バン冷蔵機能付きで、食品や医薬品の輸送に適している
ウイング車側面が開閉可能で、積み下ろし効率が高い

それぞれのバンボディ車は、運ぶ荷物の特性に合わせて選ばれています。


どんな荷物を運ぶのに向いている?

バンボディ車は密閉性と安定性を活かして、幅広い業種の物流に対応しています。

主に運ばれる荷物の例

  • 精密機器(パソコン、計測器など)
  • 家電製品(冷蔵庫、洗濯機など)
  • 食品(常温・冷蔵・冷凍)
  • 雑貨(衣料品、日用品など)

季節や天候に左右されず、輸送品質を保てるのがバンボディ車の大きな強みです。


バンボディ車の構造と他車両との違い

バンボディ車は、箱型の荷室が一体構造であるため、積載スペースを最大限活かせる設計となっています。以下に他のトラックとの違いをまとめました。

車種特徴
バンボディ車完全密閉型。防犯・防水に優れ、精密機器向け
平車屋根なし。大型資材や重機の輸送向け
ウイング車側面開閉型。フォークリフトでの積み下ろしに便利

運ぶ物と運用環境に応じて、最適な車種を選ぶことが求められます。


バンボディ車の活躍する業界

バンボディ車は、以下のような業界で特に重宝されています。

  • 家電量販店の配送部門
  • 食品メーカーの物流網
  • 精密機器の保守・点検業務
  • 引っ越し業界やレンタルトラック事業

特に個人宅配送に強みをもつ宅配業者では、アルミバンや冷蔵バンの利用が定番となっています。


バンボディ車を運転するための免許とスキル

運転には車両サイズに応じた運転免許が必要です。また、荷物の性質に応じた積み降ろしスキルも求められます。

求められる免許とスキル

  • 普通免許(2トン車まで)
  • 中型免許(4トン車対応)
  • フォークリフトやパワーゲートの操作技術
  • 荷崩れ防止のための固定知識(ラッシング技術)

配送品質を高めるためには、安全運転と荷扱いの両面の知識が重要になります。


まとめ

バンボディ車は、安全性と汎用性を兼ね備えたトラックであり、多種多様な物流シーンで活躍しています。密閉された荷室構造により、精密機器や食品など繊細な荷物の輸送にも適しており、アルミバン・冷蔵バン・ウイング車といった種類も用途に応じて選べます。トラック業界に興味のある方や、運送手段を検討している企業にとって、バンボディ車は非常に有力な選択肢となるでしょう。

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